食べすぎこそが生活習慣病の原因

どうして食べすぎると生活習慣病になりやすいのか

生活習慣病の改善方法として必ずと言っていいほど挙げられる項目といえば「食生活の見直し」です。実際、生活習慣病の主原因は食べすぎなどの食生活の乱れであるということはよく知られていますからね。しかしそもそも、どうして食べすぎが生活習慣病を引き起こしてしまいやすい、という結果につながるのでしょう?

人間が「食べすぎの生活」を過ごした歴史は浅い

今でこそ私たちは「食べるものに困らない」という生活を当たり前のように送っていますが、実はこうした状態は人類が歩んできた長年の歴史から見れば「異例の事態」と言っても過言ではありません。なぜかというと、人はそれまで「食べるものに困ることがあるのも当たり前」という生活を長年送ってきたからです。たとえば日本人の場合、庶民の多くが食べ物に困らなくなってきたのは、せいぜいここ100年程度のことでしょう(戦中戦後を除く)。

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これに対して「人類の歴史」は約17万年もあると言われているのです。17万年の中の、たった100年程度。こんな短い期間で、人間の体が「食べるものに困らず、いつでも満腹に食べられる状態」に対応できるわけがないのです。そう、つまり食べすぎによって生活習慣病が引き起こされるのは、急激な食環境の変化に、体のメカニズムの進化がまったく追いついていないから、と考えられるわけですね。

人類の歴史から推測される「本当の人間の体質」とは

このように、人類が歩んできた歴史の長さと、食事量の急激な変化のミスマッチこそが、今のような生活習慣病が多発する世の中を作り出しているというわけです。この結果から推測できることは「人間の体は、まだまだ満腹状態には適応できるような進化を遂げていない」ということ。長年の歴史で培われてきた「本当の人間の体質」は、どちらかといえば満腹状態よりも空腹状態への対応能力にすぐれている、と考えて間違いないでしょう。